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結論から言う。フリーランスエンジニアの作業回線として、楽天モバイルは「光回線のサブ」として使うには十分アリ。単体メインで業務をフルカバーするには、エリアと用途次第でリスクがある。私は2021年3月から5年以上使い続けており、その実データをもとに正直に評価する。
この記事ではホテル暮らしや旅しながら仕事する観点ではなく、自宅で光回線をメインに持ちつつ、外出先やカフェ・コワーキング・SES現場への出勤途中に楽天モバイルを使う「フリーランスエンジニアの作業回線」としての評価に絞って書く。
結論:フリーランスエンジニアの作業回線として楽天モバイルはアリかナシか
ひとことで言えば、「光回線があるならサブ回線として持っておくと使える場面が多い」というのが正直な評価だ。
フリーランスエンジニアの働き方は一様ではない。SES業務委託で現場常駐している人もいれば、完全在宅でリモートをしている人、カフェやコワーキングスペースで作業する人もいる。私の場合は在宅がメインだが、現場稼働や外出時に楽天モバイルのテザリングで業務をこなしてきた。
以下が結論の要点だ。
- 光回線のサブ回線として: 月3,278円(無制限)でテザリングし放題。外出先の作業回線としてコスパは高い
- Slack・Git・AWS Console: テザリング経由でも問題なく使える
- VPN接続・SES業務: 速度は落ちるが実用範囲内
- Zoom・ビデオ会議: 5Gエリアなら安定。4Gエリアは画質設定の調整が必要な場面あり
- 単体メイン回線: エリア・用途によってはリスクあり。光回線との併用が現実的
なぜ楽天モバイルを選んだか(料金プランとデータ無制限の話)
楽天モバイルを使い始めたのは2021年3月のことだ。当時は「データ無制限・テザリング無制限・解約金なし」という条件が、他社と比べて圧倒的にシンプルだった。
フリーランスエンジニアになってからは、外出先での作業やSES現場への移動中でも仕事が発生する。「今月あと何GB残ってるか」を気にしながら使うストレスは、仕事に集中する上で地味に効いてくる。楽天最強プランなら国内の通信量を気にせず使えるのが最大のメリットだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プラン名 | 楽天最強プラン |
| 月額料金 | 〜3GB: 1,078円 / 3GB〜20GB: 2,178円 / 無制限: 3,278円(税込) |
| データ容量 | 無制限(国内) |
| テザリング | 無制限・追加料金なし |
| 通話料 | Rakuten Linkアプリから無料 |
| 契約縛り | なし(解約金ゼロ) |
料金は記事執筆時点(2026年4月)のもの。変更される場合があるため、最新情報は公式サイトで確認してほしい。
もう一点、フリーランスエンジニアとしてありがたいのが「解約金なし・縛りなし」という点だ。拠点が変わっても、回線を見直したくなっても、いつでも乗り換えられる。フリーランスという働き方の身軽さと、この制約のなさは相性がいい。
1年使った実データ公開(月別データ通信量・実際の支払い)
実際にどれくらい使っているかを公開する。在宅メインの月と、外出・テザリングメインの月では使用量に大きな差が出る。
月別データ通信量の実績
私の1年間の利用の中で、稼働状況が対照的な2ヶ月分のデータをピックアップして紹介する。
| 月 | 主な稼働状況 | 使用量(GB) | 月額(税込) |
|---|---|---|---|
| 2025年7月 | 関東在住・週2在宅リモート(光回線あり) | 257.24 | 3,278円 |
| 2025年10月 | 都内マンション滞在・テザリングメイン | 293.45 | 3,278円 |
在宅リモート月(光回線併用)でも257GBを超えている点に注目してほしい。これは外出・移動中のテザリング利用がそれなりにあった証拠だ。都内マンション滞在月はテザリングが実質メイン回線になっていたため293GBまで上がっている。いずれの月も月額は3,278円で変わらない。
通信費の実態:フリーランスエンジニアの通信コスト
光回線(月4,000〜5,000円)と楽天モバイル(月3,278円)を合わせても、月7,000〜8,000円台で自宅とモバイル双方をカバーできる。法人名義で契約し経費計上すれば、実質の手出しはさらに下がる。通信費のコントロールという観点からも、楽天モバイルのシンプルな料金体系は管理しやすい。
テザリング検証:自宅Wi-Fi vs 楽天モバイル(速度・安定性)
ここが最も重要なセクションだ。フリーランスエンジニアの業務では「テザリング経由でどこまで実用になるか」が判断軸になる。計測にはFast.com(Netflix提供)を使用した。
スマホ本体の受信速度とテザリング経由では数値が変わる
重要な前提として、スマホ本体で計測した速度と、テザリングでPCに繋いだときの速度は異なる。一般的にテザリング経由の方が遅くなる。この差を無視して「スマホで計測したら速かった」を根拠にすると実態と乖離する。
| 計測条件 | 朝(〜9時) | 昼(12〜13時) | 夜(21〜23時) |
|---|---|---|---|
| スマホ本体(5Gエリア) | 140 Mbps | 130 Mbps | 150 Mbps |
| テザリングPC経由(5Gエリア) | 95 Mbps | 46 Mbps | 60 Mbps |
計測場所は東京都郊外(5Gエリア)の屋内。スマホ単体では昼間でも130Mbps超を維持しているが、テザリング経由になると昼間は46Mbpsまで落ちる。この数字だけ見ると「遅い」と感じるかもしれないが、フリーランスエンジニアの業務において46Mbpsは十分に実用域だ(後述する業務シナリオ別の検証で詳しく触れる)。
時間帯・エリアによる速度変動の実態
昼間(12〜13時)にテザリングの速度が落ちるのは、ネットワーク混雑の影響だ。夜間(21時以降)も多少落ちるが、昼ほど顕著ではなかった。コーディングやドキュメント作業が多い時間帯であれば、昼間の速度低下はあまり気にならない。問題になるのはビデオ会議を昼の混雑時間帯にテザリングで行う場合だ。
また、5Gと4Gではテザリング速度に大きな差が出る。5Gエリア圏外や建物内の奥まった場所、地下では4G接続になることがあり、そのケースでは速度が体感でも落ちた。楽天モバイルのエリアマップ上は「カバー済み」でも、建物内では必ずしも5Gが入るわけではない点は注意が必要だ。
フリーランスエンジニアの作業に耐えるか?業務シナリオ別検証
抽象的な速度数値よりも、実際の業務でどう使えるかの方が重要だ。私が実際に楽天モバイルのテザリング経由でこなしてきた業務を、シナリオ別に評価する。
SES業務委託のVPN接続
SES業務委託では、クライアント企業のVPNに接続して作業するケースが多い。VPN接続はトンネリングのオーバーヘッドで実効速度が落ちるため、テザリング+VPNの組み合わせは速度の二重ロスになる懸念がある。
実際にテザリング経由でVPN接続した経験では、ファイルの閲覧・コードの確認・Confluenceやドキュメントの読み書きは問題なかった。大きなZIPや動画ファイルのダウンロードは時間がかかるが、業務上の緊急度が低いものが多く、致命的には感じなかった。
Slack・ビデオ会議(Zoom / Google Meet)
Slackのテキストやり取りは全く問題ない。ビデオ会議は5Gエリアであれば安定して使えた。私が東京都郊外(5Gエリア)でテザリングしながらZoomに参加したケースでは、音声・映像ともに途切れることはなかった。
ただし4Gエリアでのビデオ会議は画質の自動調整が入りやすく、安定性が下がる場面を経験している。重要なクライアントとの打ち合わせや、複数参加者のミーティングを4G環境でテザリングするのは避けた方が無難だ。
Git push/pull・コードエディタ(VSCode / Cursor)
GitHub・GitLabへのpush/pullは日常的にテザリング経由でこなしてきた。ソースコード自体は軽量なため、46Mbpsあれば速度がボトルネックになることはほぼない。大量のコミット履歴をfetchするときも実用的な速度で完了している。
コードエディタのリモート開発(VSCode Remote SSH等)も試したが、コード補完やファイル閲覧レベルであれば動作する。レスポンスの遅延は感じたが、業務不能になるレベルではなかった。
AWSコンソール・ChatGPT・Claude等のWebアプリ
AWSコンソールはWebアプリケーションとして動作するため、回線速度よりもレイテンシが使い勝手に影響する。テザリング経由でも操作感に大きな問題はなかった。EC2の起動・S3のファイルアップロード(小〜中ファイル)・CloudWatchのログ確認といった操作は普段どおりこなせる。
ChatGPTやClaudeなどのAIツールも問題なく使えた。これらはテキスト主体のやり取りであり、通信帯域の影響はほぼ受けない。
業務シナリオ別の評価まとめ
| 業務シナリオ | 5Gエリア | 4Gエリア | コメント |
|---|---|---|---|
| Slack・チャット | 問題なし | 問題なし | 帯域をほぼ消費しない |
| Zoom・ビデオ会議 | 安定 | やや不安定 | 4G時は画質を下げる設定推奨 |
| Git push/pull | 問題なし | 問題なし | ソースコードは軽量 |
| VPN接続 | 実用域 | 実用域(遅め) | 大容量ファイルは時間がかかる |
| AWSコンソール | 問題なし | 問題なし | Webアプリ操作は帯域依存低め |
| AIツール(Claude等) | 問題なし | 問題なし | テキスト主体で軽量 |
| 大容量ファイルDL | 許容範囲 | 遅い | 急ぎでなければ支障なし |
作業環境の詳細はフリーランスエンジニアの作業環境晒し記事でも紹介しているので、回線以外の環境整備が気になる方はあわせて読んでほしい。
楽天モバイルが向いている人 / 向いていない人(フリーランスの観点で)
5年以上使ってきた感覚をもとに、フリーランスエンジニアの働き方別に整理する。
楽天モバイルが向いている人
- 光回線のサブとして使いたい人: メインは光回線・外出時のバックアップに楽天モバイルという2回線構成は最もコスパが高い
- カフェ・コワーキングで作業することが多い人: フリーWi-Fiに頼らず自前のテザリングで作業できる安心感は大きい
- データ通信量を気にせず使いたい人: 無制限プランなので月末にGBを節約する必要がない
- SES現場(常駐)がある人: 現場では会社ネットワークを使うため、移動中と在宅作業の補助回線として十分機能する
- 通信費を固定費として管理したい人: 月3,278円(無制限)で毎月変動しないのは経費管理がしやすい
楽天モバイルが向いていない人
- 楽天の5Gエリア外に住んでいる人: 地方在住や地下・ビル内がメイン作業場所の場合、4G頼みになるリスクがある
- ビデオ会議が多く・品質への依存度が高い人: クライアントとの重要な打ち合わせをテザリング単体でこなすのは、4Gエリアでは不安が残る
- 光回線もサブ回線も引きたくない(1回線だけで完結させたい)人: 楽天モバイルだけで全業務を担保しようとすると、エリア・時間帯によっては不安な場面がある
- 楽天エコシステムと相性が悪い人: 楽天市場・楽天カードを使っていないとポイント連動の恩恵がない
メインvsサブ回線として使う場合の使い分け
私が実際に運用している2回線構成の考え方を紹介する。
推奨:光回線(メイン)+楽天モバイル(サブ)の2回線構成
在宅作業は光回線、外出先や外部環境での作業は楽天モバイルのテザリングという使い分けが最も安定する。光回線の強みは「有線接続の安定性」であり、VPN越しのコーディングや大容量ファイルのやり取りは光回線の方が快適だ。楽天モバイルは「どこでも仕事できる保険」として機能させるのが現実的な運用だ。
| シーン | 推奨回線 | 理由 |
|---|---|---|
| 自宅でのSES業務(VPN含む) | 光回線(有線) | 安定性・速度が最優先 |
| カフェ・コワーキングでの作業 | 楽天モバイル(テザリング) | フリーWi-Fi不要・セキュリティリスク低減 |
| 移動中(電車・バス内) | 楽天モバイル(テザリング) | Slack確認・軽作業に十分 |
| 外出先でのオンライン打ち合わせ | 楽天モバイル(5Gエリア確認必須) | 5Gエリアなら実用域 |
| SES現場での業務 | 現場のネットワーク | 楽天モバイルの出番なし |
VPN接続についてはVPN比較記事で詳しく書いているので参考にしてほしい。カフェ・外部環境での作業ではVPNを合わせて使うことをすすめる。
楽天モバイルをサブ回線として使うときのコスト試算
光回線の月額を仮に4,500円とすると、楽天モバイルの無制限プラン(3,278円)と合わせて月7,778円。年間換算で約93,000円になる。フリーランスエンジニアとして法人契約にするか個人事業主として経費計上するかによって実質負担は変わるが、外出先での業務フレキシビリティと比較すれば妥当なコストだと思っている。
使用頻度が低い月は1GB未満に抑えて1,078円にすることもできる。外出が少ない月は自然と費用を抑えられる点も、フリーランスの変動する生活スタイルと相性がいい。
ツール・サービスの全体的な選定方針についてはフリーランスエンジニアが使っているツール全一覧にまとめているので、あわせて参考にしてほしい。
まとめと申込み
フリーランスエンジニアとして楽天モバイルを5年以上使ってきた実感を率直にまとめる。
- テザリング経由でSlack・Git・AWSコンソール・AIツールは問題なく使える
- 5Gエリアでのビデオ会議は安定。4Gエリアは画質調整が必要な場面あり
- 月257〜293GBという実通信量でも月額は一律3,278円で変わらない
- 光回線のサブとして使う2回線構成が、コスパと安定性のバランスで最も現実的
- 楽天エリアマップの「カバー済み」が必ずしも5G接続を意味しない点は要確認
「フリーランスになったらどの回線を使うか」という問いに対して、楽天モバイルは「持っておいて損しない選択肢」の筆頭だと思っている。データ使用量を気にしない・解約金なし・テザリング無制限という3条件は、フリーランスの働き方と噛み合いがいい。
ただし、メイン回線として全業務をカバーするのは5Gエリア・用途次第でリスクがある。光回線との併用を前提に検討することをすすめる。
モバイルバッテリーやWi-Fiルーターなどの作業環境周辺機器は楽天市場でも揃えられる。
外出先の通信セキュリティが気になる方は、VPN比較記事もあわせて参考にしてほしい。カフェやコワーキングスペースでの業務には、テザリング+VPNの組み合わせが現実的な正解だと思っている。


