2025年2月11日、AWS認定資格のSAA(Solutions Architect Associate)・SOA(SysOps Administrator Associate)・DVA(Developer Associate)の3試験を1日で受験して、すべて合格した。
会場は川越駅前のテストセンター。10時にSAAを受け始め、12時45分からSOA、15時30分からDVAという3本立てだ。「SAA・SOA・DVAを同日に3本まとめて受ける」という戦略を取ったことで、勉強のシナジーを最大限に活かせたと感じている。
この記事では、なぜ同日3本受験にしたのか、どうやって勉強したのか、当日どんな体験だったのかを正直に書いていく。これからAWS三冠を目指している人の参考になれば嬉しい。
AWS三冠を同日受験することにした理由
SAA・SOA・DVAを1日でまとめて受けようと考えた理由は主に3つある。
1. 試験範囲が重なっているので勉強効率が上がる
SAA・SOA・DVAはどれもAWSのAssociateレベル(中級)の資格で、試験範囲に大きな重複がある。IAM、EC2、S3、VPC、RDSといったコアサービスはどの試験にも出てくる。
3つを間を置いて受けると、毎回「全体的に復習してから受験」という流れになりがちだ。同日にまとめて受けると、共通範囲の知識が最も新鮮な状態で3試験すべてに臨める。勉強した内容が記憶に残っているうちに全部消化してしまうイメージだ。
2. 受験日を増やしたくなかった
AWS認定試験の受験料は1回あたり約16,500円(税込)。フリーランスとして業務委託で稼働しながら資格取得を並行するのは、スケジュール管理が地味に大変だ。受験日をまとめることで、「試験のためにスケジュールを空ける」回数を最小化したかった。
3. 一気にやり切りたかった
資格取得を長期間にわたるプロジェクトにしてしまうと、モチベーション管理が難しくなる。1日で3試験を終わらせて「AWS三冠」を完了させるという区切りを設けることで、集中して取り組めた。
各試験の概要と難易度
3試験の特徴をざっくり整理しておく。
| 試験 | 正式名称 | 特徴 | 難易度感 |
|---|---|---|---|
| SAA | Solutions Architect Associate | AWSの設計・構成を問う。コアサービスを幅広く問われる | ★★★☆☆ |
| SOA | SysOps Administrator Associate | 運用・監視・セキュリティが中心。CloudWatchやCloudTrailが頻出 | ★★★★☆ |
| DVA | Developer Associate | 開発者目線のサービス(Lambda・API Gateway・DynamoDB等)が中心 | ★★★☆☆ |
難易度は人によって違うが、個人的にはSOAが一番手ごわかった。監視や運用周りの設問は「実際にAWSを運用した経験」がないと直感的に判断しにくい問題が多かった印象だ。
SAAはAWS入門的な立ち位置で、3つの中では最も取り組みやすい。DVAはLambdaやサーバーレス構成の知識が求められるが、コードを書く問題は基本的に出ない。サービスの使い方・設計を問う設問が中心だ。
勉強方法と使った教材
勉強期間は数ヶ月ほどだった。全体的な戦略としては、「SAAで土台を作り、SOA・DVAはその上に上乗せ」するイメージで進めた。3試験を同時並行で勉強したことで、共通サービスを一度覚えれば3つに使い回せるシナジーがあった。
使った教材
- 「AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第3版」(佐々木拓郎・林晋一郎・金澤圭・小西秀和 著)— SAAの基礎固めに使った
- 「AWS認定資格試験テキスト AWS認定SysOpsアドミニストレーター – アソシエイト」(NRIネットコム著)— SOA対策に使った
- CloudTech(くろかわこうへい氏運営)の問題集 — 3試験全体を通じてひたすら解いた。DVAは参考書が見当たらなかったのでCloudTechの問題集のみで合格できた
DVAはSAAやSOAと違って市販の参考書がほとんどない。CloudTechの問題集を繰り返し解き込む勉強法で臨んだが、結果的にDVAが3試験の中で最高スコア(779点)だったので、問題集を徹底的に回すやり方は有効だと感じた。
試験ごとの勉強の重点
SAAはAWSサービスの役割と設計パターンを覚えることが中心。「可用性を高めるにはどの構成がベストか」「最もコスト効率が良い方法は?」という問いに素早く答えられるようにする。
SOAはCloudWatch・CloudTrail・Trusted Advisor・Config・Systems Managerといった監視・管理系サービスの理解が鍵。SAAとは問われる視点が変わるので、「運用者の目線」に切り替えて勉強した。
DVAはLambda・API Gateway・DynamoDB・CodeCommit/CodeBuild/CodeDeployといった開発系サービスが頻出。CI/CDパイプラインの構成やLambdaの設定オプション(タイムアウト・メモリ・環境変数等)をしっかり覚えておくと強い。
勉強のシナジーについて
3試験を同時並行で勉強したことで、共通サービス(IAM・EC2・S3・VPCなど)を一度覚えれば3つに使い回せるシナジーがあった。試験ごとに別々に準備するよりも総合的な勉強時間は抑えられたと思っている。具体的な時間は計測していないが、CloudTechの問題集を繰り返し解く中で徐々に各試験のクセと頻出パターンが身についていった。
なお、AWSの実務経験があるかどうかで勉強時間は大きく変わる。実際に業務でAWSを触っている人なら、試験範囲の半分くらいは「知っている話」として読み流せる。逆に実務経験ゼロの場合は、サービスの概念理解から始める分だけ多めに時間が必要だ。
当日のタイムラインと試験会場の様子
受験日は2025年2月11日(祝日)。会場は川越駅前のテストセンター。当日のスケジュールは以下の通りだった。
| 時刻 | 試験 | スコア |
|---|---|---|
| 10:00 | SAA(Solutions Architect Associate) | 743点 |
| 12:45 | SOA(SysOps Administrator Associate) | 740点 |
| 15:30 | DVA(Developer Associate) | 779点 |
AWS認定試験はPearson VUEで予約するが、同じ試験会場で連続して予約することができる。予約システム上で各試験を別々に予約し、開始時刻を連続させるだけでOKだ。今回はSAA・SOA・DVAをそれぞれ予約し、川越駅前の会場で3本続けて受験した。
体力面での実感としては、2本目(SOA)に入るころに集中力の低下を感じ始め、3本目(DVA)は正直かなりきつかった。試験時間は1本あたり最大130分で、全問解いて見直しまでやると2〜3時間近くPCを見続けることになる。試験と試験の間の休憩では、近くのスーパーに寄っておにぎりを買って軽く補給した。頭をフル回転させた後の糖分補給は大事だ。椅子から離れて外の空気を吸うだけでもリセット効果があった。
意外だったのは3本目のDVAのスコアが最も高かったこと。「疲れていたのに一番できた」という結果になったのは、CloudTechの問題集を繰り返し解いた成果が出たのかもしれない。スコアで言えばDVA 779 > SAA 743 > SOA 740という順で、合格ライン(720点)に対してDVAが最もマージンが大きかった。
合格結果とスコア
結果は3試験すべて合格だった。
| 試験 | 受験日 | スコア | 合格ライン | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| SAA | 2025/02/11 | 743点 | 720 / 1000 | 合格 |
| SOA | 2025/02/11 | 740点 | 720 / 1000 | 合格 |
| DVA | 2025/02/11 | 779点 | 720 / 1000 | 合格 |
3本の中ではSOAが一番手ごたえが薄かった。運用・監視周りのサービスは実務で触れる機会が少なく、「知識として覚えた」という状態での受験になったからだと思う。一方でDVAはCloudTechの問題演習を重ねたおかげで、本番でも「この系統の問題、見たことある」と感じる場面が多かった。
合否は試験後にメールで通知される。3本目のDVAの合格通知が届いたときは、さすがにテンションが上がった。後日AWS Certificationのダッシュボードに正式な証明書とスコアが表示される。
同日3本受験のメリット・デメリット
実際にやってみての率直な感想をまとめる。
メリット
- 共通範囲の知識が最も新鮮な状態で3試験すべてに臨める — IAMやVPCなど重複するサービスの記憶が薄れる前に全部消化できる
- 「試験モード」に入る日が1日で済む — 緊張感のある受験日を複数設けずに済む。精神的コストが下がる
- スケジュール調整が1回で済む — 業務委託で働いていると受験日のスケジュール確保が地味に大変。1日にまとめることで負担が激減する
- 達成感が大きい — 同日にAWS三冠を揃えたという事実は、自己紹介や職務経歴書でのインパクトが強い
デメリット・注意点
- 3本受験は体力的にかなりきつい — 特に3本目は集中力の低下が顕著。後半の試験ほど体力管理が重要になる
- 落ちると再受験日を別途確保する必要がある — 確実に合格できる準備が整っていないと、逆に手間が増える
- 情報が少ない — 同日3本受験は一般的なやり方ではないため、予約や当日の流れを自分で確認しながら進める必要がある
デメリットを踏まえると、この方法で挑むなら「各試験とも7〜8割取れる手ごたえがある状態」で臨むべきだと思う。自信がない状態で無理に詰め込むのはリスクが高い。
まとめ:同日3本受験でAWS三冠取得は「あり」か
結論を言うと、十分な準備ができているなら同日3本受験でまとめて取るのは「あり」だと思う。
AWS Associateの3試験は試験範囲の重複が大きく、同じタイミングで勉強することにシナジーがある。知識が一番ホットな状態で全部消化できるし、「受験日を何度も設ける」という心理的コストも下がる。
ただし、「とりあえず詰め込んで受けてみるか」は危険だ。1本でも落ちると再受験コストが発生するし、精神的なダメージも大きい。各試験の模擬問題で安定して合格ライン(720点相当)を超えられる状態を作ってから挑んでほしい。
- AWS Associateの3試験は試験範囲の重複が大きく、同時期に勉強する効率メリットがある
- 受験日を1日にまとめることで「試験のためにスケジュールを空ける」回数を最小化できる
- 同日3本受験は体力・集中力の消耗が大きい。後半の試験に備えた体力管理が重要
- 各試験で模擬問題が安定して合格ラインを超えている状態が最低条件
- 同日にAWS三冠を揃えたという事実は自己紹介やポートフォリオで使いやすい
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