フリーランスエンジニアが実際に使っているツール・サービス全一覧

ツール・サービス比較

フリーランスエンジニアになって気づいたことのひとつが、「会社員のときはすべて会社側がツールを用意してくれていた」という事実だ。

IDEのライセンス、会計、請求書、プロジェクト管理ツール——これが全部自分ごとになる。何を使うか調べることから始めなければいけないし、月額費用が積み上がっていく。

この記事では、フリーランスエンジニアとして実際に使っているツール・サービスをカテゴリ別・費用付きでそのまま公開する。「何を使えばいいかわからない」「他のエンジニアは何を使っているのか」という疑問を持っている人に役立てば嬉しい。

毎月お金を払っている有料サービス一覧

まず固定費として毎月支払っているサービスから整理する。フリーランスになって初めて「これだけかかるのか」と実感した部分でもある。

会計ソフト:マネーフォワード クラウド確定申告

フリーランス1年目から使っている。複式簿記の知識がゼロの状態でも、銀行口座・クレカと連携しておけば取引が自動で取り込まれる。確定申告の書類もこのソフトから直接出力できる。

会計ソフトは後から変えるのが手間なので、最初から使いやすいものを選ぶのが正解だと思う。詳細は別記事で比較している。

フリーランスエンジニアにおすすめの会計ソフト比較【実際に使った3選】

IDE:PhpStorm(JetBrains)

本業のPHP/Laravel開発で使っている。VS Codeで十分という意見もあるが、PhpStormはPHPの型補完・リファクタリング・デバッグが段違いに優秀で、一度使うと戻れなくなった。

JetBrainsの製品は年間ライセンス形式で、PhpStorm単体よりもAll Products Packを選ぶと複数のIDEが使えてコスパがよい。フリーランスエンジニアなら個人ライセンスで十分だ。

VPN:PIA(Private Internet Access)

カフェや外出先でWi-Fiを使う場面があるため、VPNは必須にしている。PIAは接続の安定性と速度のバランスがよく、月額も安いので継続している。

業務上の機密情報を扱うこともあるフリーランスエンジニアが公衆Wi-Fiをノーガードで使うのはリスクが高い。VPNは「入れておくと安心」というレベルではなく、実質的なセキュリティ対策として使っている。

自分はPIAを使い続けているが、知名度・実績という観点ではNordVPNも定番の選択肢だ。世界中で利用者が多く、接続サーバー数も豊富なため、初めてVPNを導入するフリーランスエンジニアにも選ばれやすい。

サーバー:Xserver(エックスサーバー)

このブログ(エンジニアログ)の運営に使っているレンタルサーバー。WordPressとの相性が良く、表示速度・サポートの質ともに国内最大手として安定している。個人でサーバーを持つなら選択肢の筆頭だと思う。

AWSスキル学習:CloudTech

AWS資格の勉強で使ったサービス。ハンズオン動画がわかりやすく、SAA・SOA・DVAの3資格を1ヶ月で同日受験・全合格できたのはCloudTechのおかげだと思っている部分が大きい。

AWS三冠を同日受験して全合格した勉強法と当日の話

CloudTech 公式サイト

サービス用途備考
マネーフォワード クラウド会計・確定申告銀行・クレカ連携で自動入力
PhpStorm(JetBrains)IDE(開発環境)PHP/Laravel開発に特化
PIA(VPN)通信セキュリティ外出先のWi-Fi使用時に必須
XserverレンタルサーバーWordPress運営に使用
CloudTechAWS学習ハンズオン動画で実践的に学べる

無料で使い続けている主要ツール

有料ツールだけが仕事道具ではない。無料でも十分機能するツールは積極的に使っている。

タスク管理:Notion(無料プラン)

タスク管理・メモ・ドキュメント管理をNotionに集約している。フリーランスになってから使い始めたが、個人プランは無料で十分な機能がある。データベース機能を使えば案件管理・請求書の管理表なども作れる。

有料プランへのアップグレードは今のところ検討していない。個人利用の範囲では無料プランで事足りている。

バージョン管理:Git / GitHub

コードのバージョン管理はGitHub。個人・業務どちらも使っている。プライベートリポジトリも無料で使えるようになったので、個人プロジェクトのコード管理もGitHubに集約している。

コミュニケーション:Slack

案件先のクライアントとのやりとりはSlackが多い。フリーランスエンジニアが使うツールはクライアント側の指定に合わせることが多いが、Slackが一番多い印象だ。Teams指定の現場もある。

AI:Claude

コードレビュー・仕様の整理・ドキュメント作成などで使っている。ChatGPTと使い分けることもあるが、長文のコンテキスト保持や複雑な指示への対応という点でClaudeが使いやすいと感じている。最近はClaude Code(CLIツール)もコーディングの実務で使い始めていて、ターミナルから直接呼び出してコードの確認や修正ができるのが地味に便利だ。

AIをどう活用するかはエンジニア間でも意見が分かれるが、「使わない」という選択肢はもうないと思っている。うまく使いこなせるかどうかが、今後のエンジニアの差になっていく部分だ。

ツール用途プラン
Notionタスク管理・ドキュメント無料
GitHubバージョン管理無料(プライベートリポジトリ含む)
Slackクライアントとのチャット無料(案件先での使用)
Claude(Anthropic)AI活用(コード・文章)無料プランあり

作業環境(ハードウェア・周辺機器)

フリーランスになってから、ハードウェアへの向き合い方が変わった。会社員のときは「会社支給のPCで我慢する」という発想だったが、自分で選べるなら自分の仕事スタイルに合ったものを選ぶべきだと気づいた。

PC:ThinkPad X13(メモリ32GB)

Dockerコンテナを複数立ち上げながら作業することが多いので、メモリは32GBにしている。16GBだとブラウザ・IDE・Dockerを同時に使うと重くなることがある。「メモリは多いほどいい」は本当で、32GBにして以来スワップが発生して詰まるということがほぼなくなった。

ThinkPadはキーボードの打鍵感が良く、軽量で持ち運びやすい点が気に入っている。

キーボード:Keychron K1 SE

フリーランスになってから買ったもので、今のところ最も「買ってよかった」と感じているガジェットだ。メカニカルキーボードははじめてだったが、打鍵感のフィードバックが心地よく、1日中タイピングしていても手が疲れにくくなった。

キーボードは毎日何千回もタイプするものだから、少し良いものへの投資対効果は非常に高い。安いメンブレンキーボードと比較すると体感は明らかに違う。

モニター:I-O DATA(自宅用)+ InnoView(モバイル)

自宅メインのモニターはI-O DATAの外付けディスプレイ。ノートPC1台での作業と比べて、画面を2枚並べるだけで作業効率は体感1.5倍以上変わる。コードを書きながらドキュメントを開いておく・画面を見比べながら作業するといった場面が多いエンジニアには特に効果が大きい。

出先ではInnoViewのモバイルモニターを使うこともある。USB-C一本で接続できるので、カフェ・コワーキングスペースでも手軽にデュアルディスプレイが実現できる。

作業環境全体の詳細については別記事でまとめている。

フリーランスエンジニアの作業環境を晒す【自宅リモート費用まとめ】

フリーランスエージェント(案件獲得ルート)

ツール・サービスの文脈で忘れがちだが、フリーランスエンジニアにとって「案件を獲得するためのプラットフォーム」も重要なサービスだ。

Findy フリーランス

GitHubのスキルスコアを使ったマッチングで、技術力が正直に評価されやすいプラットフォーム。エージェントと直接話す形式ではなく、スカウト型なので自分のペースで動ける点が気に入っている。

Findy フリーランス

レバテックフリーランス

国内最大手のフリーランスエンジニア向けエージェント。案件数が多く、担当者との面談から丁寧にフォローしてくれる。PHP/Laravel・AWSスキルが活かせる案件が多い印象だ。

レバテックフリーランス

エージェントの使い分け方については別記事で詳しく書いている。

フリーランスエージェントは複数登録すべき?使い分け方を解説

フリーランス独立時に使ったサービス(一度きり)

毎月使い続けているわけではないが、独立の際に必要になったサービスも整理しておく。

開業届:マネーフォワード 開業届

開業届の作成・提出に使ったサービス。フォームに必要事項を入力するだけで書類が自動生成され、e-Taxで電子提出できる。無料で使えて手続きが10分程度で完了した。

確定申告の流れ全体については別記事にまとめている。

フリーランスエンジニアの確定申告:1年目にやったこと全部まとめ

まとめ:「何を使うか」より「何をやめたか」が重要

ここまで使っているツール・サービスを並べてきたが、同じくらい重要なのが「使うのをやめたもの」の判断だ。

独立前に比べて、使うサービスの数は増えた。そのぶん、「本当に使っているか?」「費用対効果はあるか?」を定期的に見直す習慣が必要になった。

フリーランスエンジニアとして整理した判断基準はこうだ。

  • 仕事の質に直結するものには投資する(IDE、PC、キーボード、VPN)
  • 無料で十分機能するものは課金しない(Notion、GitHub、Slack)
  • 一度使い始めたサービスでも3ヶ月ごとに見直す(使っていないサービスは解約)
  • 会計・税務関係だけは妥協しない(後から修正するコストが高い)

フリーランスエンジニアのツール選びは「何を使うか」だけでなく「何に月額を払い続けるか」という固定費の管理でもある。この記事で紹介したツールが、自分の環境を見直すきっかけになれば嬉しい。

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